Excelには、ワークシートの画面状態を登録して、必要に応じて切り替えができる「ユーザー設定のビュー」という機能があります。
この記事のサンプルで作成した表は小さいですが、大きな表を作成される方って多いですね。
グループ化の機能を使って、1月から3月までの表示と 4月から6月までの表示を切り替えたいとのことでした。
「データ」タブの「グループ化」
1月から3月までの列を選択して、「データ」タブの「アウトライン」から「グループ化」をクリックすると、
下のように1月から3月までを折りたたむことができるようになります。
でも、4月から6月までを選択して「グループ化」のボタンをクリックすると、
1月から6月までつながって、一つのグループとなってしまいます。
これを避けるためにD列とE列の間にダミーの列を挿入する方法もあるかもしれませんが、
こういう場合、「ユーザー設定のビュー」を使う方法はどうでしょうか?
グループ化は、以下の記事で解説しています。
「表示」タブの「ユーザー設定のビュー」
1月から3月までの列(B、C、D列)を選択して、右クリックのショートカットメニューから「非表示」をクリックします。「表示」タブから「ユーザー設定のビュー」をクリックします。
「ユーザー設定のビュー」ダイアログボックスの「追加」ボタンをクリックします。
名前を付けて、「OK」ボタンをクリックして閉じます。
非表示にした列は↓のようにマウスポインタを合わせて、ダブルクリックすると再表示することができます。
同じように4月から6月(E、F、G列)を選択して、非表示にします。
そして、「ユーザー設定ノビュー」ボタンをクリックして、名前を付けます。
全て表示した状態で、「ユーザー設定のビュー」をクリックして、
ビューを選択して「表示」ボタンをクリックすると、「1月から3月」までの表示と「4月から6月」までの表示を切り替えることができます。
Excel2003でも同じように操作できます。
「表示」メニューに「ユーザー設定のビュー」があります。
ワークシートは、複数のシートをまとめて非表示にできますが、再表示するときは、まとめてできません。なので、複数シートの非表示/再表示も[ユーザー設定のビュー]に登録しておくと便利です。
[ユーザー設定のビュー]で複数シートの表示/非表示
テーブルを選択して、「範囲に変換」をクリックしてテーブルを解除すると、「ユーザー設定のビュー」が使用できるようになります。
または、複数シートを選択して、作業グループになっていませんか?タイトルバーで確認できます。
テーブルと、作業グループについては、以下の記事で解説しています。
「ユーザー設定のビュー」が無効になっているとき
「ユーザー設定のビュー」のボタンが無効になっているときは、ブックの中のシートでテーブルの設定をしていないかを確認してください。テーブルを選択して、「範囲に変換」をクリックしてテーブルを解除すると、「ユーザー設定のビュー」が使用できるようになります。
または、複数シートを選択して、作業グループになっていませんか?タイトルバーで確認できます。
テーブルと、作業グループについては、以下の記事で解説しています。
以下の記事では、プレゼン用に枠線などを非表示にして[ユーザー設定のビュー]へ登録する方法を解説しています。